第8回 地域歴史講座を開講しました。

平成26年12月6日 天理大学おやさと研究所 研究員 幡鎌 一弘氏を講師にお迎えし、「江戸時代の加西の文化人」をテーマに第8回地域歴史講座を実施しました。

 

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江戸時代に「城」や「陣屋」といった大名の拠点もない加西が、経済的な豊かさで人や物を移動させ、大阪・京都・江戸などとつながり、学問や文化の基盤を築いていた事を、史実を基にご講義いただきました。

 

北条・小谷・富家・中富・畑・西剣坂・芥田・東長・明楽寺など、加西郡の多くの地から、今も名が残る知識人が排出されました。

幡鎌先生は、その中の一人、北条の出の児島尚善(1744~1815)について、時代背景や人物像の説明を加えつつ話してくださいました。

医師を父に持つ尚善は儒者の皆川皖淇園の門人になり(18歳)、内科の後藤艮山の子の李介、外科の楢林由仙、産科の賀川玄悦に入門。その後、丹波国柏原藩織田信慿に医師として招かれ、旗本池田喜生から句が贈られるなどの活躍を見せます。また、1797年には「慈法尼手簡塚」(羅漢さん)を建立しました。

幡鎌先生は講座前に五百羅漢に立ち寄られ碑文を見て来られたとの事。

また、人物の相関関係のお話の中では、歴史本に出てくる著名な人物も多く登場しました。そうした著名人たちが加西につながっていた事実から、当時の加西の文化のレベルの高さがわかります。

 

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最後に、加西は市川・加古川の水運で開かれていた事、法華山一乗寺などに多くの巡礼者が各地域から往来していた事、鶉野に遊郭があった事で文化が出来上がっていた事、経済の豊かさが学問・文化の基盤となり、超一流と言えないまでも多くの文化人を生み出してきた事実などから、「加西は閉鎖的にみられるが、文化的に高かったといえるのではないか」と締めくくられました。

今回で平成26年度の地域歴史講座は終了しました。最後までご受講いただきありがとうございました。

来年度加西市は、播磨国風土記編纂1300年の記念の年として、大いにフィーバーすることでしょう。記念すべき年となる来年度は、当中央公民館も地域歴史講座を通して、一人でも多くの皆様に『播磨国風土記』を学んでいただけるように計画していきたいと思っております。どうぞお楽しみに!

連絡先:℡ 0790-42-2151  fax 0790-42-1453